IoTLT名古屋 vol.7 に参加してきた話
IoT ってなんだか楽しそう!いろんな端末がインターネットにつながるのって面白そう!やってみたい!
…という人が、ガチ IoT 勉強会に参加してきた世にも恐ろしい話…。
というわけではなく、比較的ラフな LT 大会というジャンルの勉強会に参加してきました。
きっかけ
前回の OWASP Nagoya Local Chapter Meeting #1 に参加してから早 2 週間。
日々スプラトゥーンばかりやってて ちょっと退屈な日々でした。嘘。
で。次の勉強会 (?) の OWASP World Tour in Tokyo / Nagoya Satellite までちょっと間が開くなぁと思っていたところ、
友人やいつも追いかけている MSP の方々 神 が参加される勉強会というだけあって、ちょっと参加してみようと思いました。
最近、思いとどまるということを知らない気がするぞ…。
私の IoT レベル
7月あたり、ハンズオンセミナーで ESP8266 を使った簡単なプログラミング (兼ハンダ付け大会) に行ったこともあり、一応それっぽい知識はあります。
とはいえあれから1ヶ月2ヶ月放置して、全く使っていません…。もうそろそろ使わないと忘れちゃいそう…。
電子工学とか全くわからないし、 HDL とかほぼ組んだこと無いしハードウェアに密接に関わるような分野は難しいなぁと感じています。
でも、 IoT ってそれだけじゃない、はず、よね?
と信じてました。
私の LT レベル
LT ? 無理無理!まず LT 大会に参加したこともないよ!!
という超初見さん状態でした、まる
当日
Misoca さんという会社の会議室で行われました。ルーセントタワーの目の前…。
2011 年創業のスタートアップ企業だそうで、最近いろいろあって綺麗なオフィスを構えることができましたーとおっしゃっていました。
確かにとても清潔感のあるオフィスで、アットホームなスタートアップと言うよりかは、しっかり堅実なオフィスという感じでした。
一般参加 22 人という枠でしたが、席が全部埋まる大盛況でした。私は一番前に座ってエアコンの風に当たって最後のほうちょっと寒かったです。とはいえしっかり見れてよかった。
「Twitter トレンド入りを果たそう」 という神の助言があったり connpass のバグがあったり、開始する前もワイワイと盛り上がる盛り上がる。
勉強会ってこういうところラフだなぁと思いながら、 15:35 からスタートしました。
まぐろ㌠ さん
題名は「音のなるIoTデバイス」
IoT らしい IoT といえば、音を使うデバイスでしょ!と初っ端ズキッとくる内容。
私もこういうの作りたいと思って IoT ハンズオン行ったんだっけなぁと2ヶ月前の記憶が蘇って来ました。
作られたデバイスは DFPlayer mini と ESPr Developer という 2 種類のボードを使ったもので、その間に噛ませるボードを自作されたそう。
センサを取り付けたり Wi-Fi 越しに操作できるなんてまさに夢のようですね!
ネタ要素もたくさん取り入れられて面白かったし、内容もとても濃かった (というか私が興味あるだけ?) と思います。
@ueponx さん
www.slideshare.net
題名は「DragonBoard410cを使ったソーシャルTVリモコンの作成」
ネットからトレンドのテレビ番組を取得して自動でチャンネルを切り替えるというもの。
最近のテレビは高機能になってネットワークからチャンネル操作とかもできるようになっているので、 Wi-Fi を使って操作するものかなぁと思っていたのですが、実際には赤外線を使ったリモコンでした。
自宅のテレビの操作で検証されていましたが、コマンドをちょっと変えるだけで各社のテレビに対応できるのでとても実用性が高そう。
テレビの機能として実現するのではないので、まさに インターネット を駆使した IoT だなぁと考えさせられました。
更に声まで出せるという、なんともハイテクな機能もついているそうで。もはやスマートスピーカーと言えると思います。
ぶぁぶぁくん さん
題名は「太陽光発電を監視したい!」
connpass で題名見た時、一体どのレベルの話をされるんだろうと不思議に思ったのですが(屋根に太陽光載せる時には基本的に HEMS ってついてくると思うし)
発表を聞いてみたら、趣味の範囲で太陽光パネルを買い、趣味の範囲で HEMS を 1 から作ってらっしゃるという素晴らしい内容でした。もはや IoT じゃねぇ。
とはいえ、その発電量を手動で確認・集計するのは面倒という事で、センサから取得した情報を VPS に流して集計する、というシステムを考えられているみたいです。
将来的には発電量を自動的に視覚化したり、遠隔で負荷を接続・切断したりできるようになるという、私ら SIer 泣かせのシステムが完成するそう。
ほんとに趣味の世界って広いなぁ…。と思います。
ytsuboi さん
題名は「名古屋駅裏にLoRaがやってきた」
LoRa という Low-Power Wide-Area 通信の一種の共有ゲートウェイを、駅裏にあるオフィスに設置されたそう。
IP 通信ではないとか、SORACOM のゲートウェイ・ネットワークサーバなので現状 SORACOM のシールドでしか繋がらないとか制限はあるものの、とにかく省電力で運用できるものだそう。
実際に街を歩いてどこまで電波が取れるかと調べた結果、実測 500m ほど飛ぶそうで (オフィスが1階のため) 、円を描けば駅西もすこしの距離カバーできてるみたいです。
タッパーを持ち歩いている姿見たかったなぁ
IoT が注目されるに従って、こうした省電力な通信ってどんどん注目されてきている気がしますよね。これを広めていく方々、いわゆるフロンティアな方々は、本当に尊敬します。
もしかしたら将来 LoRa が一斉を風靡するようになるのかもしれませんね?
くぅ さん
題名は「」
出来れば Unicode 座標書いて欲しかった
Android Things 使ってみたよ!という紹介。そういえばそんなものもありましたね…。
Raspberry Pi など IoT 向けの Android ビルドで、 Java や Kotlin で開発できる非常にユーザフレンドリな OS らしいです。
インストールもネットからイメージを落としてきて SD カードに焼けば認識するみたい。非常にお手軽。
IoT なだけにピン操作が標準 API として用意されているそうです。
ところが、 GUI を扱えるがために通常の Android のアプリを動かせるかなぁとやってみると、簡単には動かず。本家 Android にはあって Things には無い API が多数存在したり、非推奨という名の非対応があったりするそう。
スペック的に追いつかないとか、そもそもフル Android 動かす必要がないとか理由はたくさんありそうですが、これだけ聞くとなかなか手が出せないですね…。
kaizen_nagoya さん
www.slideshare.net
題名は「IoT のサイバセキュリティ対策」
最初の方、 Q&A 形式でこんなの知ってますかーという質問が20問30問くらいあったのですが、全くわからず…。
というのも、セキュリティについての団体を作ろうという計画をされているそうで、それくらい知識がないと務まらないほど高度な作業のようです。
多くの方からシミュレータでいいじゃんなど突っ込まれていたのですが、真摯に
「オーバースペックな処理をしてマシンが燃えた時どうなるか、を検証しなければいけない」
と答えられていて、本当に高度すぎるお話ですありがとうございました。
私達の普段知らないところで、こうした超高度な方々が作業されているからこそ、私達が平和にプログラミングを組めているんだなと思います。本当に感謝です。
わみ さん
題名は「クラウドファンディングの話」
Nerfy というデバイスを作成されているそうで、その資金の調達をクラウドファンディングで行われたそうです。
会社で別のデバイスのクラウドファンディングが成功したので、これはいけるのでは?と挑戦されたのがきっかけだそう。
結果、無事大成功され生産決定されました。おめでとうございます!
ただ実際に当事者になってやってみると大変なことが多かったそうで、量産しなきゃとか、告知しなきゃとか色々と不安要素は多かったみたいです。
そう言われれば、私がこの間投資した Nintendo Switch 用のポータブル充電器を知ったのも、ネットのニュースサイトで取り上げられていたからで、ああいう場所で知らなければ全く気づかずにスルーしてたんだなぁと。
表では手軽で気楽なイメージですが、裏では必至に作業をされているんだなぁと感じました。
まとめ
初の LT 大会とだけあって、終わってみると他の勉強会よりヒアリング重視だったなぁと思います。要するにメモが少ない。
いろいろ笑いを交えながら思われたことを素直に発表されていて、みなさん本当に楽しまれているんだなぁと感じました。
これからどんどんデバイスが普及していって、もはや IoT と特別視されなくなっても、こうした体験が基礎として活きてくるのかもなぁと。
また一段と興味が湧いて来ました。本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。